1.塗装のメンテナンスとサッシ選びのポイント

○どうして塗装が必要なの?

 

外内とも純木製で製作されているサッシは外部の塗装メンテナンスが必要となります。
外部がアルミで覆われているアルミクラッド仕様のサッシは塗装メンテナンスは不要です。
               
ご存知の通り、木部は塗装の被膜で保護されています。      
この被膜の効果が弱くなっていくに従い木部にダメージが蓄積されます。  
               
塗装の劣化は雨、風もそうですが、一番の大敵は「 紫外線 」です。  
これはサッシも人も変わりありません。        
人も紫外線を長時間浴びていると癌になる確率が高くなると言われております。  
               
では、どのくらいのタイミングで塗装のメンテナンスをすれば良いのでしょうか?  
これは、大変難しい問題で一概に言えないのです。      
何故でしょうか・・・躯体(建物)の仕様、立地条件等によるからです。    
例えば、海岸線に近い場所では紫外線の量が増えます。    
また、塩害という問題も出て来ます。        
               
逆に考えると雨風、紫外線が当たらないようにするにはどうすれば良いのか・・・  
軒の出が大きく雨風が当たらないような構造・・・そうです・・・昔の日本建築はそうでした。
軒が大きく出ており雨風、夏場の日差し等を遮る事が出来ました。    
               
現代の住宅はどうでしょうか?          
軒の出もなくまた、庇も無いような立方体のキュービック形状の建物が増えております。
これはアルミサッシを前提とした納まりとなっております。      
               
ですので、これは木製サッシにとっては大変厳しい使用環境となります。  
木部にダメージを与えやすい躯体であると言えます。      

 

大まかですが、このような使用環境では南面、西面では約2年、

   

東面、北面で3年程度の塗装メンテナンスのサイクルになると思われます。

 

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